肉・魚介類を使わないヴィーガン料理では、出汁(だし)にも、肉や魚を使いません。
「だしは、何でとるの?」
そんな疑問に、ヴィーガン料理専門店を10年以上営んだsimmeがお答えします。
ヴィーガン料理で使える食材
ヴィーガン料理で使える食材は、以下のようなものがあります。
詳しくはこちらで解説!
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ヴィーガンが食べられるもの・食べられないもの
「ヴィーガンは、何が食べられて、何がNGなの?」
「ヴィーガンの知人と一緒に食事したい。どんな食べ物が大丈夫なの?」
そんな疑問に、ヴィーガン料理専門店を10年以上営んできたsimmeがお答えします。
これらの植物性食材を組み合わせて、出汁(だし)をとります。
ヴィーガン出汁(だし)の基本
ヴィーガン料理だしの基本は、
海藻・キノコ類・野菜です。
海藻
以下のような海藻が、だしにおすすめ。
ヴィーガンだしにおすすめ
- 昆布
- あおさや海苔
- わかめ
特に昆布は、日本では簡単に手に入りやすく、野菜と相性も良くて、最も使いやすい食材。
昆布は、旨み成分「グルタミン酸」(アミノ酸のひとつ)が豊富。
主張しすぎることなく、野菜料理をおいしく引き立ててくれます。
精進料理でも昔から、昆布だしが使われています。
どんな料理にも合い、特に和風の味付けと相性抜群。
日本人は食べ慣れている味なので、万人受けするのも安心です。
粉末タイプの昆布だしを選びたいときは、カツオなど魚介類の入っていない 昆布のみを使った顆粒だし を選びましょう。
キノコ類
以下のようなキノコ類が、だしにおすすめ。
ヴィーガンだしにおすすめ
- しいたけ
- えのき
- まいたけ
キノコ類は、旨み成分である「グルタミン酸」が含まれており、野菜料理に加えるだけで旨味がグッと増します。
様々なキノコからおいしいだしがとれますが、しいたけ・まいたけ・しめじ・松茸は、香りが特徴的。
お吸い物や、とろろ料理など、だしの香りも楽しみたい料理に最適です。
一方、えのきは香りがなくクセがないので、どんな料理にも最適。旨みや深みを加えてくれます。
刻んだえのきを煮込むと、他の料理の邪魔をすることなく深みを出してくれますよ。
えのきは取り出さずに、そのまま一緒に食べられます。
他の食材とだしをケンカさせたくないときは、えのきだしがおすすめ。まいたけも香りが強くないので使いやすいです。
野菜のくず・破片(ベジブロス)
野菜の破片・皮・切れ端・ヘタなどをグツグツと煮込むと、野菜だしがとれます。
「ベジブロス」(野菜のだし汁)です。
ヴィーガンだしにおすすめ
- ネギ類の破片や皮(長ネギ・玉ねぎなど)
- 大根の葉っぱ・皮
- にんじんの皮
- ほうれん草の根元
調理中に出た野菜の破片は、何でも集めておきましょう。
ヘタもOK、皮もOK、種もOK!
大きさも気にしなくてかまいせん。
長ネギの破片や玉ねぎの破片など、ネギ類を入れると美味しくなります。
大根の葉っぱや、むいた皮、ほうれん草の根っこ、にんじんの皮などもおすすめです。
ベジブロスは皮ごと煮込むので、極力農薬を使っていない野菜のほうが安心です。
あみやざるなどの器具に一つにまとめ、鍋の中で煮立たせます。
火が通ったら、鍋から引き上げます。
- 時間はお好みで
- アクが気になったら、すくって捨ててOK
- 砂が出てきたときは、濾します
ベジブロスは、洋風料理にも使いやすいです。
余談ですが、野菜たっぷりの鍋はベジブロスみたいですよね。ベジブロス、日本人の口に合いやすいと思います。
どんな料理にどのだしを使うかは、お好みで。
ヴィーガン料理をいろいろ楽しんでみてくださいね!